●●● 湘南改造家通信20号  2004.12.24(金)●●●●●●●●●●

湘南改造家会員のみなさま、こんにちは。
 イラスト担当・橋本琴子です。
 今夜はもうクリスマス・イブ。早いものです。
 私はというと妊娠8ヶ月に入ったとたん、胃液が逆流してきたり、
 突然のぼせてめまいがしたり、なんだか大変になってきました。
 助産院で聞くと、「戻りつわり」というのだそうです。
 というわけで、またもやお休みに入らせていただきます。
 お産、子育てと、今度は長いお休みになりそうです。
 暖冬とはいえ、少しずつ冬らしい寒さになってきました。
 忙しい師走、どうぞ皆様お体を大事に、年の瀬をお迎えください。
 そしてどうぞよいお年を。
 それでは、今年最後の改造家通信、20号です。
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 最近の湘南改造家
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 手すりをつけたら終わり、じゃないんです。
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 脳梗塞などで麻痺が残った方のケースでは、
 退院後も適切なリハビリを続けることによって
 少しずつ身体能力も上がっていきます。
 そうなると、退院時に入れたベッド等の福祉用具の使用は
 生活リハビリ効果を考えると適切と言えなくなるケースも出てきます。
 去年相談をいただいてから、今まで2度にわたって介護保険を使った
 改修を行った片麻痺の方から、今度はベッド返却に伴う改修の依頼がありました。
 入院以前は2階に寝室があったのですが、
 退院時に介護ベッドをレンタルし、寝室を1階に変更。
 それから約1年が経ち、ベッドの電動機能が
 不要になるまで身体能力は上がってきました。
 それであれば、昼間のスペース確保も兼ねて、
 現在の押入れに身体にあったベッドを造り付けてしまおうという、
 以前のような生活に一歩近づけるための改修です。

 こういった、介護保険制度などの枠内だけで終わらない、
 住宅を身体にあわせていく”ハウジングフィッター”的な仕事が、
 これからはもっと必要になっていくのではと思って改造家を始めたのですが、
 すこしづつそういう相談がでてきたのは嬉しいですね。
 なお工事は新年明けの予定。

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 マイケアプランってご存知ですか?
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 12月12日に藤沢市民会館で開催された、
 訪問ボランティアナースの会キャンナス主催の
 第6回の湘南在宅ケアセミナー。
 代表と副代表も講演やシンポジウムを聴いてきたのですが、
 その中で日経新聞編集委員の浅川澄一氏が
 話されていた「マイケアプラン」に目から鱗が落ちました。

 介護保険制度では、すべての介護サービスを
 ケアマネージャーが統括するものだと思っていましたが、
 実はケアマネを通さなくても本人やその家族が
 ケアプランを立てることも可能なんですね!
 (代表 橋本(洋)は不勉強のため知りませんでした)
 あくまでもケアマネは弁護士や建築士と同じ、
 利用者とサービス提供者間の契約代理人だということ。
 考えてみれば、小規模の建物であれば建築士でなくても
 建築確認申請はできるし、それと同じことなんですね。
 そのためには個人個人が各サービスについて
 詳しくならなければならないですが、
 いままでのケアマネージメントに不満があるが
 適切なケアマネが見つからない場合など、
 選択肢として一考の価値があるなあ、と思いました。
 またそういった方の福祉用具の要望や住宅改修の繋ぎ役として、
 私たちにもできることがありそうです。

 全国マイケアプランネットワークのホームページは以下のURLから。
 法的根拠などもちゃんと載ってます。

 http://www.mycareplan-net.com

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 福祉のすまいづくり研究会の発表会です。(その1)
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 いままで代表の橋本(洋)が関わってきた、
 ふじさわNPO連絡会主催の同研究会ですが、
 アンケート調査もまとまり、発表会を下記の日程で
 開催の運びとなりました。

 日時/2005年2月20日(日) 14時〜16時
 会場/藤沢産業センター 8階情報ラウンジ
     (場所は右URL参照) http://www.cityfujisawa.ne.jp/~fcenter/sisetu4.html
   主催/特定非営利活動法人 ふじさわNPO連絡会
 参加費/500円
 内容
   1.経過報告と趣旨説明
   2.活動報告
     (1)どのような夢が語られたか
     (2)事例検証・・・施設見学のなかで
     (3)事業モデルの作成・・・モデルケースの紹介
     (4)アンケート報告
     (5)見えてきた課題
        ・町の顔となる住まい・・・地域との関係
        ・コーディネートの役割とは
        ・NPOを中心とした協働の仕組み
   3.フロアーを交えての意見交換

 細かい内容については来月のメルマガで。
 代表橋本としては、この研究会で論議をしていく間に
 ずいぶん様々な知識を得られた事が大きかったです。
 もしお時間がありましたら、発表会をご覧いただけますよう
 よろしくお願い申し上げます。
 なお、参加申し込みはふじさわNPO連絡会(0466-24-4832)、
 または湘南改造家(0466-25-9138)でもとりまとめます。


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 後記
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 本格的に体調を崩した先日、実家の母がお総菜を作ってきてくれました。
 五目豆と里芋の煮物、あと焼くだけの漬け魚。
 食べながら、特に五目豆の味が久しぶりで、
 「ああ、そういえばこんな味だった。よく食べたなあ」
 としみじみ思い、同時に私は「母の味」を作れないことにも気づきました。
 料理は毎日しているし、自分なりに美味しく食べているけれど、
 実家にいたときにまともに家事を手伝わなかった私は、
 なつかしい母の味を再現できないのです。
 里帰り中にでもきっちり教わらなくちゃ。
 できれば、おばあちゃんの煮物と茶碗蒸しも作れるようになりたい。
 そうして私は今おなかの中にいるこの子にも、その味を伝えていくのでしょう。

 改造家を始めて、夫のような知識や技術は全くない私ではありますが、
 特に祖父母世代と親世代、そして自分たちという3世代の関わりかたについて、
 いろいろと考えるところがありました。
 これからは、我が子を加えた4世代のことを、もっと考えることになるでしょう。
 伝えられてきたもの、伝えていくもの。
 脈々と続いてきた世代をつなぐもの、そのつなげかたが、
 核家族化によってずいぶん壊れてしまったような気がします。

 以前のメルマガにも書きましたが、祖父母世代は昔でいえば「ご隠居」。
 積み重ねてきた豊富な知識で若年層を導く、長老たちです。
 彼らを「使用済み」「価値なし」とするような価値観が、
 例えば妊婦であったり主婦であったり障害者のような
 「金を稼げない人」に劣等感を持たせ、生きづらくもしていると思うのです。

   湘南改造家は、稼ぎの量ではなく「ひとりひとりができること」を重視し、
 それらを持ち寄って助け合える地域社会をめざしています。
 まだまだ試行錯誤、成長途中ですが、来年もどうぞご助力ください。

 それにしても。
 特に私たちの世代って、父から子に伝えるものが少なくなったと思いませんか?
 金を稼ぐからいいのだ、という価値観に甘えちゃうと、
 稼げなくなったときの喪失感は大きいと思うんだけど。

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