●●● 湘南改造家通信40号  2006.12.4(月)●●●●●●●●●●

 湘南改造家会員のみなさま、こんにちは。
 代表 橋本洋一郎です。
 ここ数日、いきなり寒さがやってきましたね。
 またしてもうちは風邪引き一家なのですが
 (やっぱり私が菌を持ってきたようです)
 そんな状況だというのに、とうとう我が家にも真の冬が…
 午前がぽかぽかなだけに、逆に午後の寒さがこたえます。
 (詳しくはメルマガ21号をご参照ください)

 日照権が建築紛争に繋がる話を良く聞きますが、
 自然を取り入れるのに長けた、在来型の日本住宅にとっては、
 日差しのあるなし一つで室内の環境が激変するんですよね。
 エアコンなどの人工的な環境制御に住む人たちとは、
 切実さが違うよなあ、と感じる今日このごろ。

 それでは、改造家通信43号です。
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 最近の湘南改造家
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 住み替えの選択肢が増えるかも。
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 先月聞きに行った高齢者の住まい関連のフォーラムにて、
 住み替えについての、面白い試みの話を聞きました。

 高齢になり、いままで住んでいた一戸建てを持て余しても、
 今まではそれを売ってその代金で家を買う、または借りるか、
 さもなければ賃貸に廻してその収入でどこかに入るか、
 住み替えには大きく分けて二つの方法しかありませんでした。

 前者では、家が資産として残らないため、
 先祖代々の家を息子に相続させたい、と思ってもできません。
 また、後者では借り手が居なくった際に収入が途絶えるため、
 ぎりぎりの資金計画では持続性に問題があります。

 そこで、特に後者を希望される方向けに、
 家を終身借り上げの上、毎月定額を支払い(賃貸料の85%程度)
 借り手が居ないときのリスクを回避する仕組みが始まります。
 契約自体は3年更新のため、もし戻りたくなったときには
 賃貸契約の解除も可能です。
 また、借り上げた家は子育て世代に優先して転貸することで、
 子育て世代への側面支援という働きも担うそうです。

 事業主体は移住・住みかえ支援機構という新しい法人ですが、
 借り手が少なかった際の補填基金を国も出資しています。
 この「マイホーム借り上げ」制度、この10月から3年間の
 パイロット事業として一部地域を対象に行われるとのことですが、
 多様な住み替えの選択肢の一つとして、
 ぜひとも軌道に乗せてほしい試みだと思います。

 有限責任中間法人 移住・住みかえ支援機構(JTI)
 http://www.jt-i.jp/index.html

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 神奈川のNPO法人、情報公開が進みます。
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  湘南改造家は、NPO法人という法人格を持って活動しています。

 このNPO法(特定非営利活動促進法)は、もとはといえば阪神
 大震災のころ、ボランティア活動をしている団体が寄付金や
 会費などを賛同していただいた方々から受け取る際に、そのお金を
 その会の代表など、個人の銀行口座に入れなくてはならないという
 問題点があったことから、法人としての財布の必要性が強く
 訴えられたことがきっかけの一つと聞いています。
 仮に代表者に万が一のことがあると、善意のお金がその目的に
 使われず、その相続人に回ってしまうんですね。

  NPO法によって、非営利の団体が法人格を持ち、法人としての
 財布を持って活動ができるようになった代わりに、
 NPO法人には会計などの情報公開が毎年義務付けられています。
 改造家でも毎年6月末までに、県に対して事業報告書、収支計算書、
 貸借対照表、財産目録や役員報酬の金額表等を提出しています。
 つまり、経理をガラス張りにすることが法人格を得るための
 最低限の義務になっているんです。

 そのNPO法人の公開情報が、神奈川県では来年3月ころから
 県ホームページにて、定款とともに公開されることになりました。
 NPOを運営するものとしては、もともと公開されているとはいえ
 多くの方の目にさらされるということで、身の引き締まる思いです。
 ただ、他のNPO法人の公開情報を、居ながらにして得ることが
 できるようになるのは助かります。他団体の良いところも見習って、
 今後、より良い情報公開ができるようにしようと思います。

 神奈川県NPO協働推進室ホームページURL
 http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kenminsomu/npo.htm

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 団地型マンションのバリアフリー。
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 昭和の時代に多く建てられた鉄筋コンクリート造の集合住宅では、  階段室型、つまり階段を上った両側に部屋があるつくりの  ものが多くを占めます(いわゆる団地型です)。  この構造は、プライバシーの確保や空間効率など、  有利な点も多い反面、バリアフリーという観点では  大きな問題を抱えています。

 INAX社のウェブサイトを見ていたら、そのような建物の、  バリアフリー化改修の試みがありました。

 首都大学東京 4-Metセンターの研究  《階段一体型エレベータ付加システム》
 http://forum.inax.co.jp/renovation/archives/085elevator/

 階段室の前側に、エレベーターと回り階段を一体化した
 ユニットを組み、元の階段室を平らにしただけなんですが、
 エレベーターの出入りを二方向にしていたり、
 階段を上から吊り下げる工法を採っていることで、
 従来見られた方法よりも明るく、使いやすそうな
 改修になっています。

 また、新しい階段+エレベーターの方向が明るいことで、
 今までの階段室だった場所にできた半外部空間も
 単なる物置に終わらず、多様な使い方ができそうです。

  耐震補強とセットで、このような試みを生かして、
 状態の良い団地型住宅の再生が増えると良いのですが。

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 後記
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  代表の橋本(洋)が通っている2級ホームヘルパー講座もいよいよ佳境、
 今週は病院の療養病棟での実習に、2日間にわたり行ってきました。

 初日。午前。
 ひたすら朝からオムツの交換。
 ここでは入院している方のうち、
 夜は100%オムツ着用だそうです。昼もほとんどがオムツ。

 いろいろ教えていただいたヘルパーさんに聞くと、
 まだ昼のオムツ交換はましな様子。
 夜、実質ひとりで60人のオムツを換えるときなど、
 それはそれは大変な苦労があるとのこと。
 ここにも、いわゆる「曲者」な方もいらっしゃって、
 私も手招きされたらいきなり髪の毛を掴んで引っぱられたり・・・

 昼。食事介助。
 ほぼ寝たきりでも、食事を口から取れる方はここではまだ良い方。
 スクーリングで教わったとおり、その方のペースに合わせて
 匙を口に運んでいると、あっという間に食事の時間が尽きてしまう。
 一対一での介助だったからこれでも良かったが、
 普段はひとりで5人くらいを見なくてはならないはず・・・

 食事休憩を挟んで午後。
 時々レクがあったりする時間だが、その日はなし。
 おやつをあげたり、ゆっくりしているのかと思いきや、
 ひたすらオムツやらおやつ介助やらであっという間に定時に。

 翌日。午前。
 入浴日。ここでは機械浴。
 上下する浴槽の両側に専用ストレッチャーで入り、
 片側が洗体中にもう片側が入浴。
 浴室は一言で言えば戦場。洗体のお手伝いをひたすら。
 ここではストレッチャー間、ベッドとストレッチャーの移乗に
 スライディングシートを使い始めていたが、
 スペースや時間がなく、2人でどっこいしょの場面も多い。

 昼。今度は病室での食事介助。

 午後。こんどは入浴に行く方を連れ出すスタンバイの仕事。
 オムツのシートをはずし、ストレッチャーに載せるお手伝い。
 MRSA等の感染の関係もあり、入浴順がややこしい。

 さらにその間、ベッドのシーツ交換の手伝いや、
 午後のオムツ交換のサポート。

 ほとんど仕事中はお茶を飲む暇もなし。

  最後のレポート提出時に、介護士長の方が、
 私たちも良いケアをしたいのだが、厚労省の基準が切り下げられ
 (入所者3人に対して1人の人員配置が4人に1人に)
 なかなかそれも難しい、との話を、実感を持って聞きました。

 なんとも一言では言い表せませんが、
 この研修ではとにかく得がたい経験をしています。

  今週はデイサービスでの研修の予定。がんばります。

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