●●● 湘南改造家通信51号  2008. 1. 7 (月) ●●●●●●●●●●

 湘南改造家会員のみなさま、明けましておめでとうございます。
 代表 橋本洋一郎です。

 代表の私、先月メタボ検診の記事を書いたにもかかわらず、
 このお正月は(毎年ですが)やはり食べ続けと相成りました。
 我が家に体重計がないことを感謝?です。

 でもさすがにこの腹はまずい(講師時に着るスラックスのボタンが…)
 なので昨日から走り始めました。
 初日は1,200m位の川沿い周回コース2周。一周9分弱で回ります。
 高校時代は部活で鎌倉山の7kmコースを週3回、平気で走ったものですが、
 今では一周目後半で体中が痒くなり、二週に入ると肺の奥が悲鳴を上げます。
 そういった身体の反応を感じるのが面白くもありますが、
 さすがにきょうは腿の筋肉が悲鳴を上げています。

 あえて毎日続けるとはいわず、週3回を目標にして、
 来月、恥ずかしくないご報告をできるようにがんばります。

 それでは改めて、改造家通信51号です。

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 最近の湘南改造家
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 定款ようやく変更中。
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 今年の会員総会で議決した、改造家を設計事務所登録
 するための定款の変更作業ですが、
 6月に一度申請したときに訂正事項を指摘されてから、
 夏の自分の業務多忙にかまけてしばらく書類の山に…

 このままではいかんと、なんとか書類と格闘し、
 年末になってようやく県とのやり取りを再開。
 12月25日のクリスマスに申請受理と相成りました。

 これより縦覧期間が二ヶ月、その後最終審査を経て、
 遅くとも3月下旬には認証の予定です。

 その後、さらに設計事務所登録の手続きとなりますが、
 何とか来年度中には設計事務所として新業務が始められそうです。
 ようやく、増築などでも単に間取りを示すだけでなく、
 設計者として細部まで責任を持った仕事をできる体制になります。

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 「かまくら春秋」に載りました。
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 12月のある日、事務所の留守電のランプが点滅していました。
 聞けば取材の申し込み、われら街づくりボランティアという
 コラムに、とのことで二つ返事で了承。
 翌週、妙齢の女性記者さんお二方に来ていただきました。
 (前日、必死に事務所を片付けてよかった…)

 月末送られてきた1月号の目次には、辻井喬氏、三木卓氏、
 村松友視(正しくは示す偏に見)氏、大林宣彦氏ら錚々たるお名前が。
 さすが文人墨客の住処鎌倉の老舗出版社、
 ミニコミ誌とは言え豪華連載陣です。

 その61ページに建築や介護の専門家集団(!)と言う見出しで
 取り上げていただいております。
 代表橋本(洋)の丸い顔写真のおまけつきです。
 どこかでお見かけの際はお目通しいただければ幸いです。

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 「元気になる介護教室」キネステ特別編のお知らせ(再掲)
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 キネステティクとボディメカニクスの違いを時折聞かれます。
 日本へのキネステの紹介者である澤田先生のサイトを拝見して、
 その違いを明確に表す一文を見つけました。
 敬意をもって転載させていただきます。

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 あなたは自由ですか?

 あなたが自由でなければ、「自由」を伝えることはできないでしょう。
 介助は「介助者と一緒の動きを通して、被介助者が動きを学習すること」です。
 介助者が「自由」を感じていなければ、被介助者は自由に動くことを学習でき
 ません。
 ボディメカニクスとして教えられてきたのは、被介助者を「コンパクトにまと
 めて、てこの原理で動かす」でした。
 体を固めることでした。被介助者は、ただ体を固めて動かされることを学習し
 ます。
 キネステティクスは、被介助者の「今、ここ」で持っている能力をアセスメン
 トして使います。また、使えそうな能力を伸ばすようにします。

 このように考えると介助のハウツーは無限にあります。

 ですから、キネステティクスでは、介助のやり方を提示するときには、
 「これは例です。『このままやればできる』というのではありません。
 『このようなやり方でもできる』という考え方を知ってください」と言われます。

 キネステティクスの目指すのは「学習の学習」です。ハウツーではありません。
 http://epstmlgy.ddo.jp/sub08/sub08.html
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 どうですか?興味をもたれたら、ぜひご参加ください。
 今までの参加者の方も、ぜひ自分の「学習の学習」が
 果たしてどうなのか、チェックの機会としてどうぞ。

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 2008年2/17(日) 特別編 じっくりキネステティクを身につけよう
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 講 師 下西潤子+橋本美智子(介護教員、看護師) 
 会 場 藤沢産業センター 6階 第3研修室(藤沢駅北口徒歩3分)
 時 間 13時〜17時(今回は4時間みっちり学べます)
 定 員 40名
 参加費 2000円(湘南改造家会員は1500円)


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 代表の超私見的ニュース解説。
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 建築確認、未だ渋滞中。
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 建築業界の人間が固唾を呑んで見守っているのがこのニュース。

 11月の住宅着工戸数、27%減少 国交省発表
 http://www.asahi.com/business/update/1227/TKY200712270330.html

 建物を新築、増築する場合や、大規模な模様替えの際にも
 必要なのがこの、建築確認という手続き。昨年6月に大きな法律の
 変更があった影響が、半年経ってもまだ残っています。
 実はこれ、住宅に限らず、すべての建築物に関わる問題なんです。

 この法改正で影響が大きかったのは、まず申請後の訂正が
 原則認められなくなったこと。訂正や間違いなどがあれば、
 出し直しとなり、また同額の申請手数料がかかります。
 この負担はほぼ設計者が負うものになると予想されたため、
 細かい審査基準が明確になるまで設計側は二の足を踏みました。
 これはどうやら、審査機関が申請前の打ち合わせに応じることで
 審査機関のマンパワー不足を除けばなんとか収束に向かっている様子。
 (とは言っても、事前打ち合わせは無償での対応なので、特に
 民間の機関に犠牲を強いるという状況はやはりおかしいのですが)
 普通の規模の住宅は、ようやく混乱が収まる兆しが見えていますが、
 問題は比較的大規模の建築物です。
 耐震偽装事件の対策として、今までの審査機関でのチェックに加えて
 構造技術者によるチェック(適合判定)が義務付けられたのですが、
 これがまだまだ滞っている様子なのです。
 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/07/071227_2_.html

 このグラフを見ると一見問題は解決しているようにも見えますが、
 改正前、国土交通省は一ヶ月5千件程度の適合判定対象物件があると
 見込んでいたらしいのです。それがまだ月2000件に満たない。
 上記の表からは、その申請数そのものが減っている様子が伺えます。
 知人に聞くと、どうも設計者側がその混乱を見越して、お客さんに
 適合判定に引っかからない規模の設計を提案している様子もあります。
 つまり、本当ならもっと適した建物を作れるのに、
 制度改正によってそのツケが建築主に回っている状況なのです。

 これによりマンションや工場、商業施設だけでなく、介護福祉施設なども
 着工の遅れや資金計画の見直しなど、大きな影響を受けています。
 介護関連施設では国や県から補助金を受けているところも多いので、
 年度末に竣工させるために突貫工事になるところもあるでしょう。
 それが果たしてより質のよい建築作りに結びつくのか?疑問です。

 細かく見ていけば見ていくほど問題山積に思えるこの法改正、
 今までのスケジュールどおりに建物が建つと考えると
 困った状況に追い込まれる可能性は大です。皆様くれぐれもご注意ください。

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 代表のネタバレお役立ちソース紹介。
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 日経新聞は???でも雑誌部門は元気です。
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  【NBonline(日経ビジネス オンライン)】
 http://business.nikkeibp.co.jp/index.html

 今月は日経ビジネス オンラインをご紹介します。
 新聞を取らない私にとって、もっぱら情報収集は
 インターネット(PCと携帯)に頼りきりなのですが
 様々な専門誌を抱える日経BP社の、選りすぐりの専門家の
 連載が読めるのがここ。無料登録が必要ですが、
 情報の質が出色なのでその価値はあると思います。
 登録後、毎朝最新記事の情報をメール配信してもらえるので
 朝刊代わりに皆様いかがでしょうか。
 その中でもわたくしお気に入りのコラムをいくつかご紹介。

 「マンションに住んで幸せになろう 」山岡 淳一郎
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070322/121487/

 事実上の業界タブーでもあるUR(旧公団)団地の欠陥工事についても
 本にしっかり書いてしまう信頼の置ける著者の、マンションのコラム。
 来年の不況入りを確実にしている確認申請制度の改悪問題も、
 専門家として恥ずかしながらこのコラムを読んで危険を認識した次第。

 今月の記事は “都会の「限界集落」、ゴーストマンション”。
 モダンな鉄筋集合住宅でありながら、徐々にスラム化して
 築20年程度で爆破解体されたブルーイット・アイゴー団地
 (奇しくも911のWTCツインタワーと同じ設計者なんです)
 の例を知る建築学科出身者としては、この危険性は単にマンションが
 空き家だらけになることにとどまらないことをよく知っています。
 空家率の上昇→住民モラルの低下→コミュニティ崩壊→・・・という
 悪循環に入ってしまうことがままあるのです。
 そしてそれを高齢者の住まいの問題と関連付ける筆者の視点は鋭い。
 他のどの記事も、住まい手の視点に立って書かれている点で
 太鼓判を押せるこのコラム。管理組合の実例記事も必読です。

 「地方再生物語」宮嶋 康彦
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071102/139543/
 過疎高齢化に見えてきた一筋の光を感じるコラム。
 もちろん楽観は出来ないですが、食を通した都会と地方の信頼関係が
 これからの日本には必要になってくるように思います。

 「熱血!会計物語 〜経理課長、団達也が行く」
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20070627/128443/
 会計という縁遠い仕事を身近に感じるドラマ小説。
 読んでいくにつれて会計財務の知識が身に付くところが売りとのこと。
 大企業に勤めたことのない自分は純粋に楽しんでますが。


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 後記
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 湘南改造家の設立総会が行われたのが2003年の1月26日。
 ほんとうに早いもので、もう5年が経とうとしています。
 そのとき描いた未来予想図には届かない面も多々ありますが、
 なんとかここまでやってこれたことを
 助けていただいた皆様、利用していただいた皆様に感謝です。

 現在受けている改修相談は109件目となっていますが、
 最近は特に地元の地域包括支援センターからの依頼が多いことは、
 地元に根付きたいと考えていた最初の願いと重なり、
 とても励みになっています。

 また、明後日には以前の利用者さんからご紹介いただいた方の
 2坪程度の増築が着工になります。 
 面積的には小さい改修ですが、今までは日中独居でトイレの匂いに耐え、
 デイ等への外出も玄関先の段差が大きく本人も介護者も一苦労、
 そんな状況を大きく改善できるのではないかと期待しています。

 ただ、増築部分は介護保険の対象になりません。
 県の障害給付がわずかに使えますが、
 それでも公的な支援は工事費総額の1割程度。
 経済的に恵まれないとなかなか大掛かりな改修は難しいのが現状です。

 でも、介護や医療面、また公的助成制度を踏まえた、
 そういった改修がこれから確実に必要とされていることも確かです。
 新築ではない、でもきちんと専門家が間に入らないと
 利用者さんの思い通りの改修ができない。
 現在はある程度の図面を書いて、予算上の制約などから
 詳細は工務店に委ねることが多いそういったケースに対して、
 責任を持って改修案を提示し設計監理をできるな体制作りを
 今年はやっていこうと思います。

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