健和会補助器具センターの窪田さんに会いに行く

2月1日の品川区モデルハウス見学で、住宅改修と福祉用具の密接な関係について教えられた僕が痛感したこと。それは、福祉用具、補助器具について知らなければ適切な改修計画を立てることなど不可能でないかということでした。

 そこで、2月3日に副代表の橋本美智子が学生の研修でお世話になっている、 東京の健和会補助器具センター所長の窪田さんを訪ねました

健和会は、東京東部の下町と呼ばれる地域で50年以上前から地道に活動してきたいくつかの診療所が母体になっています。74年、地域医療福祉のモデルケースをつくろうと考えた若い医師たちの努力で、現在の健和会が発足。足立区や葛飾区、江東区や三郷市などで地元に密着した介護と医療のネットワークを提供している特定医療法人財団だそうです。
88年、デンマークを訪問した現理事長が、寝たきり老人がいないことにショックを受け、そこから学んだ方法論や補助器具を在宅で活用するための技術を提供する機関として、92年に補助器具センターが発足しました

お話を伺った中で窪田さんが強調されていた現在の介護保険の問題点としては、本当であればケアマネージャーが作成するケアプランに含まれるかたちで住宅改修があるべきなのに、ケアプランと住宅改修が制度上切り離されていること。
介護の方法、ヘルパーの派遣状況などによって必要な改修も変わってくるにもかかわらず、そこまで関与できる知識、自信のあるケアマネージャーがいないために、住宅改修だけがケアプランから独立したかたちで丸投げされてしまい、有効な改修がおこなわれない例が多いとのことでした。
そして、湘南改造家がやろうとしていることはまさに今の介護保険制度で欠けているところだとの励ましの言葉もいただきました。後日いただいた、窪田さんの返信

しかし、補助器具について詳しくなりたいのでここで一ヶ月ぐらい研修を受けさせてもらえればと言った僕に対して、「そんな短くては無理でしょう」「仮にその知識があれば、住宅改修計画が作れる自信があるのですか?」と、厳しい言葉の洗礼が。
自分の浅薄さを恥じるとともに、考えの甘い部分を見逃さないプロフェッショナルとしての窪田さんの態度がとても印象的でした。

そこで、まずは健和会が以前から改修を依頼することの多い、原さんという方のところでひと月ほどアルバイトとして働き、そのあとで改めて面接したうえで、現場を通して気が付いたことを勉強しに補助器具センターに来てはどうかということになりました。また、原さんが副所長を勤める、兜沁ルヲ同サービスという会社もまだ立ち上げたばかりであり、こちらのNPOの設立に関わる実務の参考になるのでは、とのこと。ありがたくその内容で研修をお願いすることにしました。

というわけで、橋本洋一郎は2月13日からしばらく松戸まで研修にでます。そして改修現場日記をHP上にUPできるようにしたいと思います。メンバーの皆さんとこの経験を共有できれば、必ずこれからの実務で役に立つだろうとおもっています。           戻る